【NEWS】タイ最大の暗号資産取引所ビットカブ、2025年にもIPOを計画
ビットカブがIPO目指し体制整備へ
タイ最大の暗号資産取引所ビットカブ(Bitkub)を運営するビットカブ・キャピタルグループ・ホールディングス(Bitkub Capital Group Holdings)が、2025年に新規株式公開を計画していることがわかった。同社のCEOであるジラユット・スルプスリソパ(Jirayut Srupsrisopa)氏がブルームバーグの取材で述べた。
ジラユット氏は、「ビットカブの知名度を高めて資金を調達するべくタイ証券取引所に上場する計画である」と語った。ビットカブは上場に向けて財務アドバイザーを募集しているという。
ビットカブは目標時期こそ明言してこなかったものの、以前からタイでIPOを目指す方針を示していた。ジラユット氏によれば、ビットカブを運営するビットカブ・オンラインの評価額は約60億バーツ(約245億円)にのぼるという。
東南アジア2位の経済大国に成長したタイでは現在、暗号資産(仮想通貨)取引が活発化している。現在、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)とカシコン銀行(Kasikorn Bank)の両社が台頭し、ビットカブから市場シェアを奪取する勢いをみせている。
タイSEC(証券取引委員会)が追跡したデータによると、同国の暗号資産取引所におけるアクティブ口座は先月時点で23万8,000に急増しているという。これは2022年9月以来の高水準であるようだ。
なおコインゲッコー(CoinGecko)のデータによると、ビットカブは2023年にタイ国内の暗号資産取引において75.4%のシェア率を獲得している。
ビットコイン(BTC)を始め多くの暗号資産が価格を伸ばすなか、ビットカブは人員を徐々に増やしている。ジラユット氏は、2025年までに従業員の規模を現在の2,000人から3,000人まで増加させる方針であると述べた。
参考:ブルームバーグ、コインゲッコー
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