【NEWS】イーサリアム現物ETFの承認「12月が望ましい」 ビットワイズCEO語る
イーサリム現物ETFも注目されると主張
資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)のCIO(最高投資責任者)であるマット・ホーガン(Matt Hougan)氏は、現在注目を集めているイーサリアム(ETH)現物ETFについて「12月の承認が望ましい」との考えを示した。フォーブスのインタビューで明らかにした。
ビットワイズは先月28日にイーサリアム現物ETFの上場申請をSEC(米証券取引委員会)に提出した。現在、市場ではビットコイン現物ETFへの注目度が高い状況にあるが、ホーガン氏はこれがイーサリアム現物ETFの成長を妨げる可能性が高いと主張している。
同氏はフォーブスに対して「業界がビットコイン関連商品に注力していることで、イーサリアム現物ETFの開発と承認に必要な力が削がれている状態にある」と述べている。
その一方で、ビットコイン現物ETFについては「ETF市場のなかで最も急成長している」とし、評価した。すでに個人投資家やヘッジファンド、ファミリーオフィスなど、多様な投資家がビットコイン現物ETFに関心を示していると強調している。
ビットコイン現物ETFを巡っては当初の予想を上回る熱量があり、今後さらに暗号資産に焦点を当てた投資商品への需要の高まりが示されているとの考えを示した。
承認時期により成功確率が高まると予測
ビットワイズとしては、イーサリアム現物ETFもビットコイン現物ETFと同様の注目度を集めるものと考えているようだ。
ホーガン氏は特にイーサリアムの大型アップグレード「デンクン(Dencun)」のようなエコシステムの成長につながる要素に自信を示しており、これが革新的なアプリケーションの急増につながると考えているという。
こうした事情を考慮し、同氏は投資家がビットコイン以外にも視野を広げ、イーサリアムの重要性を認識する必要性があるとした。
現在繰り広げられているイーサリアム現物ETFに関する議論のなかで、ホーガン氏は承認を5月から12月に延期することで、「従来の金融機関がビットコイン現物ETFに慣れ親しみ、イーサリアム現物ETFの提供を受け入れるためのより良い機会が提供されることになる」と述べ、時期を送らせた方が成功の可能性が高まるとの考えを示した。
参考:フォーブス
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