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【NEWS】承認から1週間でビットコイン現物ETFが銀ETFを運用資産額で上回る

里見 晃
2024/01/24

ビットコイン現物ETFが資産運用残高で2位に

ビットコイン現物ETFが、取引開始から約1週間で米国の銀(シルバー)ETFを運用資産残高(AUM)で上回ったことがわかった。

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフィネックス(Bitfinex)のデリバティブ部門責任者であるジャグ・クーナー(Jag Kooner)氏は、「ビットコイン現物ETFの運用資産残高がシルバーを超え、米国で2番目に大きな単一商品ETFになった」と述べた。

ビットコイン現物ETFは、取引開始の最初の3日間で19億ドル(約2,800億円)もの資産が流入した。大手資産運用企業ブラックロック(BlackRock)とフィデリティ(Fidelity)が大部分を占めているが、ほかのビットコイン現物ETFを発行する企業も遅れをとっていない。

ビットワイズ(Bitwise)によると、同社の最初の3日間の流入は総額3億550万ドル(約450億円)に達し、アーク&21シェアー(Ark&21Shares)のETFには2億3,000万ドル(約340億円)近くの流入があったという。

ビットコイン現物ETFの取引が開始されるまでは、米国における単一商品ETFのなかでシルバーが運用資産残高で2位の地位につけていた。今回、これをビットコイン現物ETFが追い抜いた形となる。

これに対して、金(ゴールド)を保有する米ファンドの運用資産総額は19のETFの合計で963億ドル(約14兆2,080億円)となっている。クーナー氏は「米国でビットコイン現物ETFが市場から多大な関心が資産流入の後押をしている。取引水準ではこれらの商品に対する需要を反映しており、それが市場の流動性と安定性の向上につながることが期待される」と述べている。

投資商品として人気のあるシルバーの伝統的なポジションを考慮すると、ビットコイン現物ETFに短期間でこれだけの資金が流入している点は注目に値する。ビットコイン現物ETFが第2位に浮上したことは、金融市場におけるビットコインの資産クラスとしての成熟を物語っているといえる。

参考:The Block
画像:Shutterstock


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