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暗号資産
金融・経済

【NEWS】マイクロストラテジー、ビットコイン現物ETF実現を見越し14,620BTC追加購入

里見 晃
2024/01/06

4ヵ月連続の買い増し

ビットコインを最も保持している大手ビジネスインテリジェンス企業のマイクロストラテジー(MicroStrategy)が、ビットコイン(BTC)を買い増しした。

SEC(米証券取引委員会)への申請書によると、マイクロストラテジーは昨年11月20日から12月26日までに14,620BTCを6億1,570万ドル(約893億円)で購入した。同社はビットコインを1BTCあたり約42,110ドル(約611万円)で購入したという。

追加購入により、マイクロストラテジーが保有するビットコインは合計で18万9,150BTCとなった。総購入費用は約59億ドル(約8,560億円)に達している。ビットコインの平均購入価格は、1BTCあたり約3万1,168ドル(約452万円)となった。

今回の買い増しにより、マイクロストラテジーの買い増しは4ヵ月連続となった。購入理由は5日から10日にかけてビットコイン現物ETFが承認され、ビットコイン価格が上昇すると予測しているためだとされる。

マイクロストラテジーの会長兼共同設立者であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏はビットコインを最高の投資商品とみなしており「常々ビットコインを購入することを考えたらマイクロストラテジーの株を買うべきだ」と述べている。

同社はセイラー氏の先導のもと、2020年夏にビットコインの購入を始めた。初期投資は2億5,000万ドル(約362億円)だった。ビットコインの価格が落ち込んだ時にも買い増しを行うなど、同社の投資戦略が揺らぐことはなかった。

セイラー氏は、ビットコイン現物ETFの承認がウォール街における過去30年間で最大のイベントになる可能性があるとも述べている。

ビットコインの熱烈な支持者として知られるティム・ドレーパー(Tim Draper)氏は、ビットコイン価格が「25万ドルに達する」とCoin Bureauのインタビューで答え、さらに「かなり早く実現するだろう」と予測した。

しかし、ビットコイン現物ETFが米国で市場に投入される可能性に関して、誰もが同じように楽観的というわけではない。

BitMEXの共同創設者であるアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏は、ビットコイン現物ETFが成功すれば「ビットコインは完全に破壊されてしまう可能性がある」と主張している。

また、暗号資産分析企業マトリックスポート(Matrixport)は3日に公開したレポートで、SECが「すべてのビットコイン現物ETFを非承認する」との見解を示していた。

参考:発表
画像:Shutterstock


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