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金融・経済

【NEWS】SEC、リップル社に対して20億ドルの罰金を要求 ガーリングハウスCEOらが明らかに

里見 晃
2024/03/25

日本円にして3,000億円超を罰金として要求

米リップル(Ripple)社の最高法務責任者であるスチュアート・アルデロティ(Stuart Alderoty)氏は25日、XRPの有価証券問題を巡る一連の訴訟において、SEC(米証券取引委員会)が同社に対し20億ドル(約3,025億円)の罰金を科すよう裁判所に要求したと明らかにした。

アルデロティ氏によれば、リップル社は来月中に回答書を提出する予定だという。その上で、「(SECの主張は)虚偽で、誤った表現、そして誤解を招くように意図された記述で取引が行われている」と批判した。

まら、SECが米国の法律を忠実に遵守しているのではなく、「リップル社と暗号資産(仮想通貨)業界の全体を処罰し、脅迫することに熱心である」と付け加えた。アルデロティ氏は「裁判所が公正に判断することを信じている」と述べている。


昨年訴訟の一部で勝利

昨年7月、リップル社とSECの間で争われていたXRPの有価証券問題を巡る裁判は、一般投資家に販売される場合は有価証券には該当しないとの判決が下された。その一方で、機関投資家に対して販売される場合には有価証券に該当するとの判断に至ったが、内容としてはリップル社の実質的な勝利として業界にとってはポジティブに受け止められた。

その後、数ヵ月にわたり訴訟手続きに関連した一連の法的議論が行われ、違反した法律の一部に対してリップル社が罰金を支払うための条件について多くの憶測が飛び交った。

今回、SECが要求した20億ドルという額はアナリストらにとって予想外ではなかったが、XRPの支持者として知られる弁護士のジョン・ディートン(John Deaton)氏らは「同社が支払う金額はもっと低くなるべきである」と述べている。

さらに、リップル社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏も20億ドルの罰金について「このような前例はまったくない」と述べSECを非難した。同氏は今後も「SECの正体を明らかにし続ける」とし、対抗していく姿勢を示した。

参考:アルデロティ氏Xガーリングハウス氏X
画像:Shutterstock


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