【NEWS】ビットコイン、2025年末に3,000万円ほどまで上昇か スタンダードチャータード銀行が発表
ビットコイン価格が約3,000万円に達する可能性指摘
英金融大手スタンダードチャータード銀行は8日、ビットコイン現物ETFが承認されることで今年500億ドル(約7.2兆円)~1,000億ドル(約14.4兆円)の資金が流入する可能性があると発表した。
また、2025年末までにビットコイン(BTC)価格は300%以上上昇し、20万ドル(約2,900万円)に達する可能性があるとも指摘した。
同行のリサーチ責任者であるジェフ・ケンドリック(Geoff Kendrick)氏は「ビットコイン現物ETFが承認されれば、今年だけで流入額は500億ドルから1,000億ドルになると推定される。2025年末の価格水準は20万ドルに近づく可能性があり、価格は現在の約4万5,000ドルから344%の上昇となる」と報告した。
ケンドリック氏は以前、暗号資産(仮想通貨)の現物ETFが取引されるようになると需要は急増し、ビットコイン価格は今年末までに10万ドル(約1,450万円)に達する可能性が高いと予想していた。同氏の強気な予想では、今年4月に訪れるビットコインの半減期及びマイナーによるビットコインの買い占めを考慮すると、供給量が追いつかないという。
また、ビットコインの来年の見通しを決定する際に、最初の金現物取引商品とその現物価格の影響が類似していることを指摘した上で、「私たちはゴールドでみられた4.3倍の増加を、ビットコインの基本ケースとして使用している。ビットコイン、ETF市場はより早く成熟すると予想している。ビットコインの上昇は1~2年という短期間で起こり得るだろう」と述べた。
金のETFであるSPDRゴールドシェア(SPDR Gold Shares:GLD)が開始されて以来、価格は徐々に上昇し4倍以上に達した。
さらに、ケンドリック氏は2020年に米国外のETFによる保有額が急増した際に、ビットコインの価格が同様の水準で上昇したことを指摘し、「ビットコインの供給量が減少するため、需要が増加すればビットコインの価格に大きな影響を与えるだろう」と付け加えた。
SECは11日、ブラックロック(BlackRock)やフィデリティ(Fidelity)などが申請したビットコイン現物ETFを承認した。これにより、日本時間12日未明にかけてビットコイン価格は一時49,000ドル(約710万円)に達するなど、今後のさらなる価格上昇への期待は高まりつつある。
参考:The Block
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