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BAR KRYPTO
NFT
Web3.0
暗号資産

関西初の会員証NFTを発行する隠れ家バーが誕生|BAR KRYPTOインタビュー

Iolite 編集部
2023/07/27

古都・京都の利点やメンバーが明かすWeb3.0への強い想い

毎週金曜日の夜だけ開店し決済は暗号資産のみ対応も常に満員の「BAR KRYPTO」。
開店からわずか数ヵ月にも関わらず人気を集める店舗運営に迫った。

——「BAR KRYPTO」を立ち上げるに至った経緯、そしてなぜ京都で取り組みを進めようと思ったのか、京都で取り組む強みとあわせてお聞かせください。

近藤淳也(以下、近藤):「BAR KRYPTO」を京都で立ち上げるに至ったのは、端的にいえば私が京都にいたからですね。

立ち上げ経緯としては、私が昨年、Web3.0への興味関心を持ったことが要因としてあります。去年の夏頃、「BAR KRYPTO」の設立メンバーとNFTを使ったユーティリティを何かできないかと雑談をしていた際、「そういえば使っていない地下室があったな」と思い出したことがきっかけです。

——荒川さんは沖縄で「awabar」を運営していますが、なぜ「BAR KRYPTO」に参加しようと思ったのでしょうか?

荒川大晴(以下、荒川):京都で自分が運営しているコミュニティのオフ会を開催した時に、たまたま近藤さんとお会いしました。その後にバーの話を聞いて、ぜひ僕も協力させていただきたいと申し出たのが始まりですね。

現在、日本のWeb3.0は東京に集中していて、西日本にはあまりコミュニティスペースがないなという課題を感じています。僕もawabarを運営しながら、西日本でもそういう場所を作りたいとちょうど思っていた時期だったのでタイミングが良かったです。

——「BAR KRYPTO」を京都で運営する強みはなんでしょうか?

荒川:最大の強みは、京都は海外の人たちにも人気があり、人が集まりやすいことがあげられます。京都はもともと都として栄えていた場所で長い歴史があります。そこに海外でも人気のあるWeb3.0というあたらしい文化を取り入れることは、より京都の魅力を引き立たせてくれると考えています。


大切なことはNFTの価格以上の価値体験を提供すること

▶︎「BAR KRYPTO」京都市内のとある地下の一室に店を構える。 場所は完全に秘密で、会員証NFTの保有者のみが知っている。

——「BAR KRYPTO」は“隠れ家バー”というコンセプトがありますが、なぜこの形にしようと思ったのでしょうか?

近藤:運営メンバーも本業を持ちながらやっていますので、なかなか毎日運営を行うとなると厳しい面があります。現在でも確実な運営を心がけて金曜日の夜限定で開店しています。ですので、それを逆手に取り会員証を持っている方だけが入れるバーにしました。

あえてオープンにせず、場所を知っていてなおかつ会員証を持っている方と、その同伴者の方1名だけが入れる限定感がある方が面白いかなと思ったんですよね。ありがたいことに、NFT完売後は毎週ほぼ満員の状態が続いています。

——実際に来店するのはNFTや暗号資産、Web3.0に造詣が深い人が多いのでしょうか?

近藤:Web3.0プロジェクトをやっている人だけかと思えば、今回初めてウォレットを作りましたという人まで、幅広い人が来店されますね。なかには、「バーの会員証というのなら目的や意味がわかるから初めてNFTを買ってみた」という人もいました。

また、「BAR KRYPTO」では暗号資産決済にのみ対応しています。暗号資産で支払いをしてお酒を飲むという体験をした方がほとんどいらっしゃらなくて、「暗号資産で支払うってこんな感じなんだ」という、1種のアトラクションのような感覚で楽しんでいる方が多い印象です。


誰でも気軽に足を運べる環境をこれからも作り続けていく

▶︎メンバーが全員集まる機会はほとんどないものの、それぞれがタスクを提案し、Web3.0的な運営を行っている。

——今後の展開や目標、意気込みをお聞かせください。

近藤:関西で初めて暗号資産をコンセプトとしたバーを開店し、多くの人たちが交流し、出会えてつながれるというコミュニティを少しずつ作れてきました。 また我々は実験的なこともしていて、独自のユーティリティトークンを発行して、運営報酬をメンバーに支払ったりしています。

概念的にWeb3.0ではそういうことができるのを知っていましたが、実際にやってみると面白いと思いましたね。そして何よりも、会員証NFTを購入してくださったお客様をがっかりさせるようなことはしたくありません。お支払いいただいた価格以上の価値体験を提供できるようがんばっていきます。

荒川:お店の展開として現在会員証NFTを70枚発行していますが、あと30枚発行して合計100枚にしようと考えています。まずは会員さんをマックスまで埋めることが目標です。飲食店としてもしっかりと成立させた上で、「あのバーに行ってみたい」という店にしていきたいですね。

【HP】https://krypto.kyoto



Profile


近藤淳也│Junya Kondo
1975年生まれ。京都大学理学部卒業。2001年有限会社はてなを設立。はてなダイアリーなどの開発を行う。その後株式会社はてなに改組し、2016年東証マザーズ(現東証グロース)上場。2017年株式会社OND設立。物件ファン、UNKNOWN KYOTO、IBUKI、BAR KRYPTO、LISTENなどを提供。




荒川大晴│Taisei Arakawa
1997年生まれ。佛教大学保健医療技術学部卒業。卒業後、理学療法士として京都市内の医療機関に勤務。2022年退職し、沖縄県へ移住。株式会社Adamを創業しノーコードでのアプリ開発・Web制作を開始。現在はawabar okinawa店長・BAR KRYPTOの運営などを行なっている。



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Iolite 編集部