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「キネマ旬報」電子版
NFT
Web3.0

【NEWS】映画雑誌「キネマ旬報」がNFT付き電子版を発行

里見 晃
2023/10/19

movは19日、NFT付き電子版映画雑誌「キネマ旬報」を映画コレクティブルマーケットプレイス「mov」で販売することを発表した。

現存する世界最古の映画雑誌であるキネマ旬報は1919年(大正8年)に誕生した。映画ファンと映画の距離を近づけることを追い求め、8月号のリニューアルを経て現在は月1号の発刊となっている。

発表によると、映画雑誌をNFT付きで販売するのは世界初だという。movが独占販売する形だ。

movで販売されるデジタル版には、購入者が保有する権利(閲覧権)と購買記録を証明するデジタル証明書が発行される。発行者であるキネマ旬報と発行時期を記録することで、歴史的な価値を維持することができる。また、NFTを付けることで電子書籍に伴うコピー版などの海賊版への対策にもなるとしている。

キネマ旬報社の星野晃志代表取締役社長は、「電子化を展開するにあたり、その特性に共鳴し活かせる方法を模索してきた」と語る。また、NFTにより真正性の担保がなされることで、読者への責任を果たせると同時に、将来的なサービスの拡張にも期待できると述べた。

movの創業者兼代表取締役CEOであるジェイソン・ウォン(Jason Wong)氏は、「キネマ旬報社が100年以上にわたって培ってきた歴史的な価値の高いコンテンツをデジタル化する事で、流動性を生み出し、あらたな収益機会を提供したい」と語った。

ブロックチェーンにより発行されるNFTは、これまで困難だったデジタルコンテンツの真正性を証明できる手段として、幅広い分野での応用が始まっている。今まで古書は古書店などで比較的安い価格で取引されていたが、NFTの応用により値段が上昇する可能性がある。

記念すべき第1号の表紙は神木降之介氏とゴジラが飾る。話題のゴジラ-1.0特集となっている。価格は1,320円で、電子端末はスマートフォンとパソコンに対応している。

参考:発表
画像:発表より引用 

里見 晃